未分類

【就活マニア公式】【完全攻略シリーズ】味の素への道-「受かる脳」の作り方【就活マニア公式】味の素 調味料の覇者 徹底企業分析 – 食品メーカー業界就活必勝法
この記事では、新卒就活のため各業界の業界分析・企業分析をより解像度が高い情報を紹介します。就職活動に欠かせない業界動向・企業動向を理解し、自分の就職活動をより快適・効率的にするための一助としてご活用いただければ幸いです。
今回は就活性の中でも人気の味の素について徹底企業分析をしました。企業分析の時間を削減し、面接時間に充てたい!そう思われている方必見です。それでは見ていきましょう!

会社概要

味の素株式会社は、1909年5月20日に創業し、1925年12月17日に設立された日本を代表する食品メーカーです。本社は東京都中央区京橋一丁目15番1号に位置し、資本金は798億6,300万円(2024年3月31日現在)です。同社は、調味料や加工食品、冷凍食品、アミノ酸、医薬品など多岐にわたる事業を展開しています。特に、うま味調味料「味の素」や「ほんだし」、「クノール」、「Cook Do」などのブランドで知られています。2024年3月31日時点での従業員数は、単体で3,480名、連結で34,862名となっています。また、同日時点での連結売上高は1兆4,392億円を記録しています。

味の素株式会社は、国内外に多数の事業所や工場を持ち、グローバルに事業を展開しています。国内の主要な事業所としては、川崎事業所(神奈川県川崎市)、東海事業所(三重県四日市市)、九州事業所(佐賀県佐賀市)などがあります。

同社は、アミノ酸の研究開発を基盤とし、食品事業のみならず、医薬品や化成品などの分野にも事業を拡大しています。特に、アミノ酸の製造技術を応用した半導体部品「味の素ビルドアップフィルム(ABF)」は、高い世界市場シェアを有しています。

味の素株式会社は、「Eat Well, Live Well.」をコーポレートスローガンとし、アミノ酸の力を活かして、人々の健康と生活の質の向上に貢献することを目指しています。

主な事業領域

味の素株式会社は、アミノ酸研究を基盤とし、食品や健康、化学、農業関連事業を中心に多岐にわたる事業を展開しています。その活動は単なる製品提供にとどまらず、科学技術を活かして持続可能な社会の実現や人々の生活の質の向上に貢献しています。以下は、味の素株式会社の主な事業領域とその特徴です。

食品事業

家庭用食品から業務用食品、冷凍食品まで幅広く展開しています。「味の素」や「ほんだし」、「Cook Do」などの家庭用調味料は、日本国内で高い知名度を誇り、家庭料理を簡単においしくするための必需品となっています。また、冷凍食品分野では、「ギョーザ」や「ザ★チャーハン」などが人気を博しており、特に北米市場ではアジア料理を手軽に楽しめる製品が高く評価されています。これらの製品は、世界中の食卓に「おいしさ」と「健康」を届ける役割を担っています。さらに、業務用食品も強化しており、飲食店や食品メーカー向けのスープベースや調味料など、プロフェッショナル仕様の商品を展開。食品事業全体を通じて、健康志向や環境負荷軽減への取り組みが進められています。

バイオサイエンス・医薬事業

アミノ酸技術を活用した健康食品や医薬品の提供を通じて、人々の健康寿命の延伸に寄与しています。この分野では、アミノ酸を基盤とした輸液や注射薬の原料が高い評価を得ており、医療現場で広く使用されています。また、特定保健用食品(トクホ)やサプリメントを提供することで、病気予防や健康維持のためのサポートも行っています。さらに、術後の栄養補給や特定疾患患者向けの栄養補助食品など、医療用途に特化した製品を開発しており、健康課題に対する包括的なアプローチが特徴です。この事業では、最先端のアミノ酸研究を基盤に、科学的根拠に基づいた製品開発が行われています。

化成品事業

アミノ酸を応用した特殊化学製品を展開しています。特に、「味の素ビルドアップフィルム(ABF)」は、半導体パッケージ用の素材として世界市場で圧倒的なシェアを誇り、スマートフォンやパソコンの高性能化を支えています。この他にも、接着剤や樹脂素材など、多岐にわたる工業用化学製品を提供しており、エレクトロニクス分野での活躍が際立っています。さらに、環境負荷を低減する技術開発にも注力しており、食品以外の領域でも持続可能性を意識した製品展開を進めています。

農業・アグリビジネス

動植物の栄養補助製品や肥料改良材を提供し、農業分野での持続可能性向上に取り組んでいます。アミノ酸ベースの肥料改良材は、作物の成長を助け、環境への配慮と農業生産性向上の両立を実現しています。また、家畜や養殖業向けには、栄養価を最適化する製品を展開しており、農業分野での革新的なソリューションを提供しています。この事業は、世界の食糧問題に対する持続可能なアプローチを目指しており、環境保全と生産性のバランスを考えた取り組みが特徴です。

グローバル事業展開

アジアでは「味の素」が調味料の代名詞として広く普及しており、家庭の常備品として欠かせない存在となっています。北米では冷凍食品が成長分野となっており、特にアジア料理をベースとした製品が人気を集めています。欧州市場では、健康志向の製品や業務用調味料が注目されています。同社のグローバル展開は、地域の文化や食習慣を尊重しながら、各地のニーズに応じた製品を提供することを基本方針としています。

企業の強み

1,アミノ酸研究を核とした独自の技術基盤

味の素株式会社の最大の強みは、アミノ酸に関する長年の研究開発を通じて確立した科学技術です。1908年に池田菊苗博士が「うま味」の成分グルタミン酸を発見し、翌年に「味の素」を商品化したことから始まったアミノ酸研究は、現在では食品分野だけでなく、医薬品、化成品、農業分野など多岐にわたる応用が進んでいます。

2,グローバル市場でのブランド力と展開力

味の素は、日本国内だけでなく、世界中で広く知られ、使用されているブランドです。特に「味の素」という名称自体が、アジア諸国では調味料の代名詞として認識されています。世界約130カ国で製品を展開し、各地域の文化や食習慣に適応した商品開発を行うことで、グローバル市場における高い競争力を保っています。

3,幅広い事業ポートフォリオ

味の素は、食品事業を中心としつつ、医薬品や化成品、農業関連事業など、多岐にわたる事業を展開しています。これにより、特定分野への依存を抑え、経営の安定性を確保しています。

4,健康志向・環境意識への対応力

近年、健康志向や環境意識の高まりに対応した商品開発や活動が味の素の大きな強みとなっています。同社は、以下のような取り組みを通じて、消費者のニーズに応えています。

5,高い研究開発力とイノベーションの推進

味の素は研究開発に積極的に投資しており、食品科学やアミノ酸の基礎研究から応用開発に至るまで、業界をリードする存在です。特に、アミノ酸に関する科学的知見の蓄積は、競合他社を大きく引き離す要因となっています。

6,高度なサプライチェーンと生産体制

味の素は、国内外における高度なサプライチェーンと効率的な生産体制を持っています。これにより、迅速な供給と安定した品質が保証されています。

企業が抱える課題

健康志向と環境意識の高まりへの対応

味の素株式会社は、消費者の健康志向の高まりに応じた製品開発が求められています。減塩、低糖質、低脂肪などの需要に対応する一方で、食品の美味しさや利便性を損なわないことが重要です。また、環境負荷軽減への取り組みも大きな課題であり、生産プロセスでのCO2削減、持続可能な原材料調達、食品ロス削減などをさらに強化する必要があります。これらの取り組みは、消費者の期待を満たすだけでなく、企業の信頼性や持続可能性にも直結します。

グローバル市場での競争激化と収益性確保

グローバル市場における競争が激化する中、特に北米や欧州などの成熟市場でのさらなる成長が課題となっています。アジア市場での成功を他地域で再現するためには、地域ごとの文化や嗜好に合った商品戦略が不可欠です。また、原材料価格の高騰や半導体市場の需要変動が収益性に影響を与えており、効率的な調達体制の構築やリスクマネジメントが必要です。この競争環境の中でいかに差別化を図り、収益を安定させるかが重要なテーマとなっています。

今後の展望

味の素株式会社は、2030年を見据え、「食と健康、そして地球環境」を軸に持続可能な成長を目指しています。アミノ酸技術を基盤に、食品や健康分野での革新を進め、企業としての社会的責任を果たしながら新たな価値を創造することが重要な課題です。健康志向の高まりを背景に、減塩や低脂肪といった需要に応える製品開発を強化するほか、栄養改善プログラムを通じて世界の健康課題の解決に貢献します。特に高齢者向けの介護食や栄養補助食品を拡充し、健康寿命の延伸を支える製品開発に注力しています。

また、グローバル市場での成長も重要な柱となっています。アジア市場での成功を土台に、北米や欧州などの成熟市場やアフリカなどの新興市場への展開を強化。地域ごとの食文化や嗜好に対応する製品を提供することで、さらなる市場拡大を目指します。併せて、2050年までのカーボンニュートラル達成や食品ロス削減、持続可能な原材料調達など、環境負荷の軽減にも取り組みます。これらの戦略を通じ、味の素は「Eat Well, Live Well.」というスローガンのもと、生活の質を向上させ、グローバルリーダーとしての地位を確立していくことを目指しています。

競合について

事業構成

味の素株式会社の競合には、ネスレ、ユニリーバ、クラフト・ハインツといったグローバル食品メーカーが挙げられます。それぞれの企業は、調味料や冷凍食品、加工食品などの分野で味の素と競合し、独自の戦略モデルを通じて市場での地位を確立しています。

まず、ネスレはスイスを拠点に世界最大級の食品メーカーとして知られ、調味料、飲料、冷凍食品から医療用食品まで幅広い事業を展開しています。その中核には食品科学と栄養学に基づく製品開発があり、特に健康食品や医療栄養製品では市場のリーダー的存在です。味の素と同じく「クノール」ブランドを有するユニリーバも、調味料やスープ製品での競争が激しい一方、持続可能性を重視した事業運営や多角化した収益構造で強みを発揮しています。一方、クラフト・ハインツは、加工食品や冷凍食品で高い競争力を持ち、特に北米市場での存在感が際立っています。これらの競合企業は、それぞれ地域ごとに異なる需要に応じた商品展開を行いながら、世界市場でのシェア拡大を目指しています。

戦略とモデル

ネスレはデジタル技術やEコマースを積極的に活用し、消費者との直接的なつながりを深めることでブランド価値を向上させています。ユニリーバは「クノール」などのブランドを通じて簡便性や健康志向を訴求しながら、持続可能性を事業戦略の中核に据えています。また、クラフト・ハインツは北米市場を中心としたコスト競争力と既存ブランドの活用を重視する戦略を展開しています。これに対して味の素は、グローバル市場での現地適応型戦略を採用し、地域ごとの食文化や嗜好に合わせた製品開発を進めています。また、健康志向製品の拡充や環境負荷を軽減する持続可能な製品づくりに注力し、消費者ニーズと社会課題の両方に対応する姿勢を強調しています。

市場ポジション

市場ポジションにおいて、味の素は特にアジア市場での強固な地位が際立っています。一方で、北米や欧州市場では、競合のネスレやクラフト・ハインツといった企業が長年の市場展開で築いたポジションに対して、まだ成長の余地があります。特に冷凍食品分野での成功を、より広範な地域で再現することが今後の重要な課題となるでしょう。同時に、半導体用素材「味の素ビルドアップフィルム(ABF)」がグローバルで圧倒的シェアを誇る化成品分野も、他社にはない強みとして味の素を支える重要な事業です。

選考対策

味の素の選考フローは大きくES選考、WEBテスト、WEBテスト1次面接、2次面接、最終面接の7ステップになっています。各ステップでの選考対策・傾向について詳しく紐解いていきましょう!

1 ES選考

昨年の総合職採用での設題は下記のとおりです

(1)あなたが学生時代に力を入れたテーマを2つ記述してください。(各35字以内)
└ 活動期間(25字以内)
└ 活動量(15字以内)
└ あなたの役割(25字以内)

(2)研究テーマにおけるキーワード3つ(各20字以内)

(3)研究テーマにおいて必要な学問3つ(各20字以内)

(4)前例や慣習にとらわれず主体的に行動したこと(50字以内)
└ 派生した問題や設定した課題(200字以内)
└ その課題を解決するために自身が考え,取り組んだ内容(400字以内)

(5)あなたがこれまでの活動の中で味の素グループWAYを体現したエピソード(200字以内)

(6)「Ajinomoto Group Creating Shared Value(ASV)の観点を入れて、入社して実現したいこと(300字以内)

(7)あなたが一番お勧めしたい外食メニューと説明(200字以内)

「あなたがこれまでの活動の中で味の素グループWAYを体現した」エピソードの書き方

エピソードの背景

いつ・どのような状況で起こったことかを簡潔に説明。
(例)「学園祭の協賛責任者を務めていた際、協賛金の確保が例年より難しくなるという課題に直面しました。」

課題・目標

課題は何だったのか、また自分の目標を明確にする。
(例)「メンバー間の協力体制が不十分であったため、それを改善し、過去最高額の協賛金を確保することを目指しました。」

具体的な行動

自分がどのような行動を取ったのかを具体的に説明。
(例)「まず、メンバーそれぞれの強みを把握し、役割分担を再設定しました。また、メンバーとのコミュニケーションを密にすることで士気を高めました。」

結果

行動の結果、どのような成果が得られたかを具体的な数字や事例で示す。
(例)「その結果、協賛金は過去最高額を達成し、イベントの成功に大きく貢献することができました。」

味の素Wayとの結びつけ

経験が味の素Way(人を大切にする、開拓者精神、新しい価値の創造、社会への貢献)にどう合致しているかを説明する。
(例)「この経験を通じて、人の強みを引き出し、一体感を持って行動することの大切さを学びました。この姿勢は味の素の『人を大切にする』という考え方に通じると考えています。」

2. 具体性を重視する

数字(例: 「過去最高額の協賛金」「◯%の成績向上」)や具体的な行動(例: 「ヒアリングを◯人に実施」「△△の改善施策を提案」)を使う。
抽象的な表現(「頑張った」「工夫した」)は避け、具体的な工夫や努力を示す。

3. 味の素Wayを意識する

4つの要素のうち、自分のエピソードに最も関連するものを選び、文章全体に一貫性を持たせる。

「人を大切にする」:チームワークや他者への配慮のエピソード。
「開拓者精神」:困難に立ち向かい、粘り強く解決した経験。
「新しい価値の創造」:独自の発想や工夫を活かした経験。
「社会への貢献」:自分の行動が社会や周囲に良い影響を与えたエピソード。

4. 一貫性を保つ

エピソードを通じて、「自分が味の素で何をしたいのか」「どのように貢献したいのか」という志望動機と繋げる。
経験を語るだけで終わらず、「だからこそ、味の素でこうしたい」という未来志向を加える。

5. 語り口を簡潔かつ熱意を込めて

無駄な言葉を省き、簡潔にまとめる。
自分の体験から学んだことや価値観を熱意を込めて伝える。

例文

学園祭で協賛責任者を務めた際、協賛金の減少が課題となりました。この原因は、メンバーの強みが十分に活かされていないことだと考えました。そこで、各メンバーと個別に話し合い、強みを理解した上で役割分担を見直しました。また、進捗を共有し合う場を設けることで、士気を高めました。その結果、過去最高額の協賛金を確保することができました。この経験を通じて、人を思いやりながら成果を出す大切さを学びました。この姿勢は味の素の『人を大切にする』という考え方に合致していると考えています。

2 WEBテスト①

25卒のテスト形式は玉手箱でした。内容は言語、非言語、性格。
所要時間は時間程度。難易度は普通。
一般的な玉手箱形式のため参考書や他企業のWEBテストを受験する程度の対策を行うとよいでしょう。

2 WEBテスト②

24卒のテスト形式はデザイン思考テストでした。
内容は評価セッション、創造セッション。所要時間は1時間程度。難易度は普通。
一般的なデザイン思考テストのため参考書や他企業のWEBテストを受験する程度の対策を行うとよいでしょう。

4 1次面接

面接の基本のフォーマット

一次面接は、社員1名対学生1名の個人面接形式で、約30分かけて行われる。全体的に穏やかな雰囲気の中で進み、エントリーシートの内容を軸とした基本的な質問が中心となる。

主な質問項目とその意図

1次面接では、志望者の研究内容や学生時代の経験、志望理由、そして入社後の展望について問われます。研究に関する質問では、テーマを選んだ理由や直面した課題、その解決方法、工夫した点や独自性を通じて、論理的思考力や課題解決能力が評価されます。また、自身の研究を専門外の相手にも分かりやすく説明できる能力が重要視されます。

学生時代の経験については、どのような取り組みを行い、そこで果たした役割や成果があったかを具体的に説明することで、主体性やリーダーシップ、協調性が評価されます。志望理由に関する質問では、なぜ食品メーカーの中でも味の素を選んだのか、その理由や背景を他社との比較を交えて明確に説明することで、志望度や企業研究の深さが見られます。さらに、入社後にどのように貢献したいかやキャリアプランを具体的に述べることで、事業や業務内容への理解度と実現可能性が評価されます。

面接全体を通じて、分かりやすい説明能力や結論ファーストで構造的に話す力、そして質問に柔軟に対応できる姿勢が求められます。特に、味の素の価値観や社員の雰囲気にマッチするような人柄を感じさせるコミュニケーションが好印象を与える要素となります。

評価のポイント

1次面接の評価ポイントは、論理的思考力や課題解決能力、そして物事を分かりやすく説明する力です。研究や経験を具体的に伝えられるか、志望理由に企業研究の深さや熱意が反映されているかが重視されます。また、柔軟な対応力や、味の素の企業文化に合った穏やかな人柄も評価される重要な要素です。

対策のアプローチ

1次面接の対策として、まず研究や学生時代の経験を結論ファーストで簡潔に説明する練習を行いましょう。研究内容については、専門外の人でも理解できるよう、具体例や簡単な言葉を使って伝える工夫が必要です。また、困難をどう克服したかや独自性を強調することで、課題解決能力や創意工夫をアピールします。

志望理由では、味の素を選んだ理由を他社との違いを交えながら具体的に述べ、事業内容や企業文化への理解を深めておくことが重要です。入社後に取り組みたいことについては、具体的なキャリアプランを示し、企業のビジョンとの一致をアピールします。

さらに、面接官が異なる場合でも柔軟に対応できるよう、質問への回答をパターン化せず自然に伝える練習を重ねましょう。穏やかで誠実な印象を意識することで、味の素の企業文化に合った人柄を示すことも大切です。

面接成功のカギ

面接成功のカギは、大きく分けて「伝える力」「志望度の高さ」「柔軟な対応」の3つです。まず、質問に対して結論ファーストで簡潔かつ論理的に答えることで、面接官が理解しやすい印象を与えます。特に研究内容や学生時代の経験を説明する際には、専門外の人にも伝わる言葉を選び、具体例や成果を交えて話すことが重要です。

次に、志望度の高さを示すために、味の素を選んだ理由を他社との比較を交えながら具体的に説明し、事業や企業文化への深い理解をアピールします。また、入社後の目標を明確にすることで、企業と自身のビジョンが一致していることを伝えましょう。

さらに、面接官や質問スタイルの違いに柔軟に対応する姿勢が必要です。質問内容や雰囲気に合わせて回答を調整しつつも、穏やかで誠実な人柄を示すことで、味の素の企業文化に合った適性をアピールすることが成功のポイントとなります。

5 2次面接

面接の基本のフォーマット

2次面接は、社員5名対学生1名の個人面接形式で、約30分かけて行われる。フォーマルな雰囲気の中で進み、エントリーシートの内容を軸とした基本的な質問が中心となる。

深掘りに備えよう

2次面接は雰囲気こそフォーマルですが、全面接3回のうち、最も深掘りが激しい面接であると言われています。これまでの面接と比べ、より具体的な質問や、エピソードを掘り下げられる場面が多いとのことから、内定者たちは「2次面接が選考における鬼門ではないか」と言われています。

この面接では、表面的な回答だけでなく、自身の価値観や行動の背景にある考え方まで問われることが想定されます。そのため、これまで準備してきたエピソードをさらに掘り下げ、説得力を持たせることが重要です。具体的には、「なぜその行動を取ったのか」「その経験を通じて何を学び、どのように成長したのか」「それがどのように味の素の価値観や理念に繋がるのか」といった質問に対応できる準備を進める必要があります。

面接成功への鍵

2次面接では「味の素グループWay」を中心とした企業理念への理解が問われる場面が多いようです。このため、単にエピソードを語るだけでなく、それを「味の素グループWay」の4つの要素(人を大切にする、開拓者精神、新しい価値の創造、社会への貢献)のいずれか、または複数と関連付けて説明できるかどうかが、合否を分けるポイントになると言えるでしょう。

実際に面接を受けた内定者からは、「どれほど自己理解を深め、自分の価値観や行動を企業理念に結びつけられるかが問われた」「想定外の質問にも、自分の経験を軸に冷静に対応する必要があった」との声が寄せられています。このことから、表面的な回答で済ませず、自分自身を深く掘り下げて準備をすることが、2次面接を突破する鍵となるのではないでしょうか。

7 最終面接

面接の全体像

最終面接は、役員クラス6名による30分程度の個人面接です。これまでの面接とは一転し、やや堅い雰囲気の中で行われます。

研究内容の深掘りに備える

研究内容について深く掘り下げた質問に対応するためには、まず自分の研究を簡潔かつ分かりやすく説明できるように準備することが重要です。専門知識を持たない人でも理解できるように、研究の背景や目的を整理し、平易な言葉で伝える練習をしておくと良いでしょう。また、自分の研究の意義や応用性について明確に説明できることが求められます。例えば、なぜそのテーマを選んだのか、社会や業界にどのような貢献ができるのかをしっかり言語化しておきましょう。加えて、研究手法や得られた結果、それに基づく示唆について具体的に説明できる準備も欠かせません。特に「なぜその手法を選んだのか」「他にどのような選択肢があったのか」という問いに対応できるようにすることで、説得力を持たせることができます。

人物面接に対応する

人物面接においては、自己分析と企業研究を融合させ、自分が企業の求める人物像に合致していることをアピールする必要があります。味の素の企業理念やビジョン、事業内容を深く理解し、自分の強みや価値観がそれらとどのように結びつくのかを整理しましょう。さらに、自分の強みや挑戦経験を伝える際には、具体的なエピソードをもとに話すことが効果的です。その際、エピソードの背景、どのような行動を取ったのか、そこから得られた学びや成長といった点を明確に示すことで、印象に残る回答になります。また、志望動機については「なぜ味の素でなければならないのか」「入社後にどのように貢献したいのか」を論理的に説明できるよう、準備を怠らないようにしましょう。

最終面接を乗り越えるために

最終面接は、確かに緊張感の高い場面です。 しかし、これまでの選考過程を突破し続けてきた実力があることを自信にし、堅い雰囲気の中でも冷静に自分の考えを伝える姿勢を心がけることが重要です。事前準備を入念に行い、自分の能力や意欲を的確に伝えることで、内部確定獲得へ道が開けるでしょう。

 

【本選考で重視されていると感じた点】

本選考で特に重視されていると感じた点は、会社とのマッチングや職種への適性です。特に、いかに簡潔でわかりやすく物事を伝えられるかという点が、職種の特性上、重要視されていると感じました。また、他部署の方々と関わる機会が多い職種でもあるため、人当たりの良さや理解力も評価対象となっているように思います。R&D部門では、難解な研究内容を誰にでもわかりやすい言葉で伝える能力が求められており、スライドを使わずに研究内容を簡潔に説明するスキルが特に重要とされていました。

【各選考プロセスで慎重であったこと】

選考プロセスにおいて心がけていたのは、一貫性のある意見を述べるための自己分析の徹底です。エントリーシートでは、読んだ瞬間に印象に残る内容を目指しました。WEBテストでは高得点を目指し、参考書や事前受験で慣れをつけることに注力しました。面接では、人当たりの良さを演出するため、笑顔や身振り手振りを積極的に取り入れるよう努めました。一時面接が特殊で、1対1の20分面接を2回行う形式でしたが、一貫性を意識しながら取り組みました。

【面接時に心がけていたこと】

面接時に特に心がけたのは、研究内容のわかりやすい説明と、企業研究を深めて準備した逆質問の選定です。また、清潔感を大切にし、髪型やスーツの細部にまで気を配り、身振り手振りや表情を活かして新卒らしいフレッシュさと伝えやすさを両立させました。「とびっきりの逆質問」を用意することで、面接官への印象が大きく変わると感じました。

【選考受験へのアドバイス】

これから選考を受けるアドバイスとしては、面接官の方々は非常に優しい方が多いため、緊張しすぎず臨むことが大切です。特に最終面接では、将来的に成し遂げたいことやキャリアパスについて深く問われるため、しっかり準備しておく必要があります。味の素は先輩社員の経歴やインタビュー情報が比較的入手しやすい企業なので、それらを活用して実現可能なキャリアプランを具体的に描くと良いでしょう。過去の面接質問については、就活情報サイトを活用することで対策が立てやすくなります。